mixpaceは2DのCADデータをそのまま変換することは出来ませんが、図面をテクスチャ画像化しfbx形式の3Dモデルとする事で変換、表示が可能です。
※CADデータがdwg形式の場合は、画像化ではなく3Dのdwgに変更する事でも変換が可能です。「dwg - 2D図面を表示させる」をご参照ください。
手順
3ds Maxを利用した場合の具体的な手順は以下のとおりです。
他のソフトの場合でも考え方は同様です。
2. 3ds Maxを起動し書き出した図面画像と同じ範囲となる実寸の平面モデルを作成する
3. 作成した平面に1で書き出した画像をテクスチャとして設定する
4. 図面モデルと重ねて表示したい3Dモデルとが同じ座標になるように図面モデルの位置を調整する
5. テクスチャを内包させる設定でfbx形式へ書き出しmixpaceへアップロードする
1. 図面データを画像ファイルとして書き出す
mixpaceが対応しているjpgまたはpng形式で書き出してください。
画像内の文字が読み取れる十分なサイズとなっている事を確認します。
必要に応じて画像を画像編集ソフトで編集します。
開けた空地でAR / MR表示する場合は、敷地境界線や周辺を含む画像としておくと位置合わせ時の目安となり便利です。
ここでは約3000ピクセルの正方形の画像を用意しました。
以降これを「図面画像」と呼びます。
2. 3ds Maxを起動し書き出した図面画像と同じ範囲となる実寸の平面モデルを作成する
3ds Maxを起動します。
作成 > ジオメトリ > 平面 から平面のモデルを作成します。
図面画像の実寸での範囲と作成した平面のモデルが同じサイズになるように調整します。
今回用意した正方形の図面画像の場合は50×50mのサイズのため、平面のモデルも同じく50×50mのサイズにします。
以降これを「平面モデル」と呼びます。
3. 平面モデルに図面画像をテクスチャとして設定する
マテリアルブラウザを開き、新しいマテリアルを作成します。
1の手順で作成した図面画像を読み込み、マテリアルのベースカラーマップへ設定します。
作成したマテリアルを、2の手順で作成した平面モデルへ割り当てます。
平面モデルに割り当てられた図面画像が実寸通りに表示されているか確認します。
※実寸通りでなかった場合、UV設定のスケールを用いた調整は行わないでください。UVのスケール値は3ds Max内のみで反映されるパラメーターのためmixpace等の外部サービスで用いる際はこの設定値が反映されません。図面画像のサイズを変更するか、図面モデルのサイズを変更して調整してください。
以降これを「図面モデル」と呼びます。
4. 図面モデルと重ねて表示したい3Dモデルとが同じ座標になるようモデルの位置を調整する
3Dモデルと図面モデルとをARマーカーを用いて同じ位置に重ねて表示させるには、両方のモデルが同じ座標に配置されている必要があります。
図面モデルの位置を3Dモデルと同じ位置になるように調整してください。
例:3Dモデルの通り芯X1Y1の交点が座標(0,0,0)の位置となっている場合は、図面モデルのX1Y1交点部分も同様に座標(0,0,0)の位置になるように位置を調整します。
5. テクスチャを内包させる設定で.fbxへ書き出しmixpaceへアップロードする
出来上がった図面モデルをfbx形式に書き出します。
テクスチャ画像が外部参照されているとmixpaceでは変換できませんので、テクスチャ画像を内包する設定になっていることを確認します。
書き出した.fbxをmixpaceへアップロードします。
図面モデルを表示できました。
ARマーカーを用いた具体的な配置方法については、
mixpaceチャンネル動画「008 実践編 施工現場での活用例とテクニック」をご覧ください。