ARでは移動により3Dモデルの表示ずれが発生し、
この度、
検証結果から、
・HoloLens 2:30mごと
・LiDARセンサー搭載iPad Pro:10mごと
・LiDARセンサー非搭載iPad:極力立ち止まってAR表示
※デバイス以外にも天候や環境によっても影響を受けるため、実際に利用する場所に合わせてご調整ください。
※Quest 3アプリとApple Vision Proアプリは、ARマーカーを利用した位置合わせに対応しておりませんのでご注意ください。
<検証方法>
10cmグリッド×長さ50mの3Dモデルを用意し、基本ARマーカーで位置合わせした始点から移動したとき、実際の距離と3Dモデルのグリッドの線で、どれだけずれが生じるかを検証しました。
移動によるトラッキングのずれの影響が表示にどれだけ発生するかを測定します。
- 50mメジャーを敷き、5m,10m,20m,30m,40m,50mの地点に目印となるポールを立てる。
- HoloLens 2 / iPadを固定した状態で持ち、10cmグリッド×長さ50mの3Dモデルを基本ARマーカーで0m地点に合うように位置合わせして表示する。
- アプリ利用者はデバイスのトラッキングがずれないようにゆっくりと5m,10m,20m...50mまで移動し、各地点での寸法誤差を測る。
<結果>
複数台で実施し、x軸方向とy軸方向のずれた値の最大値を記載しています。
5m | 10m | 20m | 30m | 40m | 50m | ||
HoloLens 2 (2台) |
x軸 |
3cm | 3cm | 1cm | 9cm | 12cm | 20cm |
y軸 |
3cm | 1cm | 3cm | 2cm | 3cm | 4cm | |
iPad Pro (2台) |
x軸 | 0cm | 9cm | 12cm | 11cm | 22cm | 28cm |
y軸 | 2cm | 6cm | 13cm | 21cm | 40cm | 65cm | |
iPad Air (2台) |
x軸 | 18cm | 28cm | 91cm | 139cm | 200cm | 248cm |
y軸 | 10cm | 20cm | 50cm | 88cm | 133cm | 182cm |
以上の結果より、10cm程度のずれが発生する距離で位置合わせをし直すことを想定して、前述の設置間隔の目安を記載しています。