2D図面でもRevitに読み込み3Dモデル線分化することでmixpaceでの表示が可能になります。
mixpaceでは通常、図面など2D情報のみのデータの変換はサービス対象外になりますが、2Dデータを3Dデータ形式に変換することでご利用いただくことが可能です。
3Dモデルと2D図面を合わせて表示したい場合などにご活用ください。
手順
①dwgファイルを用意する
まず変換したいdwgファイルを用意します。
3Dモデルと図面を同じ位置へ重ねて表示させるため、3Dモデルの原点と図面の原点が同じ位置になるように調整しておきます。
Revitの図面を変換したい場合はRevitからdwg形式に書き出します。
・Revitからdwgファイルへ書き出す場合
Revit上で書き出したい図面を表示し、 [ ファイル ] >[ 書き出し ] > [ CAD形式 ] よりdwg形式を選び書き出します。
・図面を調整する (図面に文字が含まれる場合)
dwgファイルにテキスト(数字や文字)が含まれる場合は線分に変換します。
線分に変換することでmixpaceでの表示が可能になります。
dwgファイルをAutoCADで開きます。
図面全体を選択し [ TXTEXP ] を実行します。
このコマンドによりテキストが線分に分解されます。
dwgを保存します。
②dwgファイルをRevitに読み込みモデル線分化する
次にdwg図面をRevitへ配置します。
新規プロジェクトを作成します。
先ほど作成したdwgファイルを読み込みます。
[ 読み込み単位 ] はdwgファイルの単位と同じものを選択します。
デフォルトでは [ 自動検出 ] となっていますが、この設定のままですと誤ってインチと検出されてしまい取り込んだ図面の大きさが変わってしまう事があります。
※mmで作成していた場合25.4倍の大きさになってしまう。
・平面図の場合
図面を実際に表示させたい高さに配置します。
[ 配置先 ] からレベルを選択し、開きます。
読み込んだ図面を選択し [ 完全に展開 ] を実行。モデル線分化します。
モデル線分にする事で3Dモデルとなるためmixpaceで表示可能になります。
※注意
Revitで一度にモデル線分化できる要素数の上限は10,000となっているのでご注意ください。
・断面図の場合
図面を配置したい位置の断面図を表示し、作業面の設定を行います。
※作業面を作成せずモデル線分化しようとすると以下のエラーが出てしまいます。
配置したい位置の断面図を表示したら、右上のボタンより作業面をセットします。
断面図内の線分をクリックし、作業面を設定します。
作業面が設定されたら、図面全体を選択し [ 完全に展開 ] 。モデル線分に変換します。
Revitを保存します。
③mixpaceへアップロード
保存したRevitをmixpaceへアップロードします。
図面の変換が出来ました。
ARマーカーを用いる事で、3Dモデルと図面モデルを同じ位置へ重ね合わせ表示させる事が出来ました。
ARマーカーを使った位置合わせ方法についてはmixpaceチャンネルの動画で詳しく紹介しています。
mixpaceチャンネル「ARマーカーを使った配置方法」
※図面内の円や円弧を表現する場合は、曲線を近似の直線に変換しておく事で表示が可能です。
※Revitでモデル線分化した線分の色は以下の手順で変更出来ます。
Revit [ 管理 ] タブ > [ 設定] > [ その他の設定 ] > [ 線種 ] 該当する線分の色を調整する。
※当動画内のサンプルデータはbim-design.comで公開されているRevit2020用日本向けサンプルです。
http://bim-design.com/rug/library/