Q. 変換後の3Dモデルに色やテクスチャが正しく反映されていない
A. 下記に該当したものがないかご確認ください。
ケース2:[fbx] Revitから書き出されたfbxファイルを変換している
ケース3:[fbx] 古いバージョンのfbxで保存されている
ケース4:[rvt] Revitで変換する3Dビューの表示/スタイル設定を変更している
ケース5:[dwg] Autodesk製品以外のソフトウェアでdwgファイルを作成している
ケース6:[3dm] Rhinocerosで[ マテリアル ]で色を設定している
ケース8:[stp] 透明度の設定された部材をstpファイルへ書き出している
ケース10:[共通] ソフトウェア独自のマテリアルを使用している
ケース11:[テクスチャ] テクスチャ画像が埋め込まれておらず外部参照になっている
ケース12:[テクスチャ] テクスチャ画像にtiff、bmp、gifファイルを使用している
ケース13:[テクスチャ] 3dsMaxでUVWのWの値を使用しテクスチャの向きを変更している
ケース1:[obj] objファイルを変換している
objはそのファイル自体には色情報が格納されていないというファイルの仕様上、mixpaceでは色を反映出来ません。
対処法:
「mixpaceファイル変換早見表」をご確認の上、色の反映が可能なファイルフォーマットをご使用ください。
ケース2:[fbx] Revitから書き出されたfbxファイルを変換している
Revitから書き出されたfbxのマテリアルはRevitの仕様上、同じオートデスク株式会社の製品である3dsMax以外では読み込むことが出来ません。これはmixpaceも例外ではないためマテリアルが反映出来ません。
対処法:
Revit用「Twinmotion Direct Link プラグイン」を用いることでマテリアル情報を反映できるfbxファイルへ書き出すことができます。
※fbxファイル書き出しが可能なバージョンは「Twinmotion 2020.1 - 2021.1 向け Twinmotion Direct Link プラグイン(Windows) (Revit 2017 - 2021 をサポート)」以前となります。
テクスチャを利用している場合は [テクスチャー] > [ファイルに統合する] に設定し、テクスチャ画像がfbxファイル内に内包されるようにしてください。
ケース3:[fbx] 古いバージョンのfbxで保存されている
2010年以前のバージョンのfbxを使用すると色やテクスチャが正しく反映出来ない場合があります。
対処法:
新しいバージョンのfbxで保存してください。
ケース4:[rvt] Revitで変換する3Dビューの表示/スタイル設定を変更している
変換を行っている3Dビューの「表示/スタイル」の設定をRevitでご確認ください。
Revitでは3Dビューでの色の表示を「表示/スタイル」の設定で変更することができ、表示される3Dモデルの色はマテリアル設定内の「グラフィックス」と「外観」でそれぞれ個別に設定可能です。
・表示/スタイルの設定が「リアリスティック ]の場合:「外観」の設定内容が表示されます
・表示/スタイルの設定が「シェーディング」「べた塗」の場合:「グラフィックス」の色が表示されます
mixpaceでは、変換される3Dビューの「表示/スタイル」の設定をそのまま引き継いで変換するため、Revit上での表示と同様に表示/スタイルの設定が「リアリスティック」の場合は「外観」の設定内容が、「シェーディング」「べた塗」の場合は「グラフィックス」の色が反映されます。
リアリスティック表示の場合 | シェーディング/べた塗表示の場合 |
---|---|
※「外観」で引き継がれるテクスチャはRevitに標準で含まれているものに限り、自作テクスチャには対応しておりません。 ※「外観」でテクスチャ画像を割り当てている場合、透過設定はmixpaceでは反映されません。 |
|
※「デカル転写」で貼り付けた画像はmixpaceでは表示されません。画像の部分が緑色の枠のみ表示されます。
ケース5:[dwg] Autodesk製品以外のソフトウェアでdwgファイルを作成している
dwgファイルはオートデスク製品「AutoCAD」及び「Civil3D」のファイル形式ですが、他のソフトウェアからも書き出し可能なファイルでもあります。
オートデスク製品から書き出したファイルについては「TrustedDWG」と呼ばれるオートデスクによって信頼性が確保されたファイルとなりますが、他社製品から書き出されたdwgファイルの場合は「TrustedDWG」ではないため情報の欠落や破損が含まれる可能性があります。
(※TrustedDWGについて:「 TrustedDWG™ 図面ファイル」)
そのためmixpaceを利用した場合も色が正しく反映されない場合があります。
対処法:
1. AutoCADまたはCivil3Dで「新規作成」から新規ファイルを立ち上げる
2. [ insert ] コマンドを実行し、該当のdwgファイルを読み込む ※表示したいスケールで読込んでください
3. 名前を付けて保存する
これによりdwgファイルが「Trusted DWG」となるため色についても正しく変換が可能になります。
ケース6:[3dm] Rhinocerosで[ マテリアル ]で色を設定している
mixpaceはRhinocerosの[ 表示色 ]の色を変換します。
[ マテリアル ]で設定された色には対応していないため、[ 表示色 ]を使って色を設定してください。
※[ 表示色 ]はビューポートの[シェーディング]で表示される色です。
[ マテリアル ]はビューポートの[ レンダリング ]で表示される色です。
ケース7:[stp] AP203形式で書き出している
stpファイル書き出し時のアプリケーションプロトコルに「AP203」を使用していると色が反映されません。AP203は色情報を保有しない形式のためです。
対処法:
色情報が持てる「AP214」を使用してstpファイルへ書き出してください。
※画像はCreoから書き出す場合のものです
ケース8:[stp] 透明度の設定された部材をstpファイルへ書き出している
stpファイルは透明度の情報を持たないファイル形式です。
そのため利用されているソフトウェアで透明度が設定された部材があった場合、stpへ書き出した際にこれらの部材は不透明になります。
※stpファイルの時点で不透明になっているためmixpace変換後も不透明となります。
対処法:
透明の部材を表現したい場合はfbx等透明度の情報を持てるファイル形式へ書き出してご利用ください。
ケース9:[共通] 多角ポリゴンで構成されている
オブジェクトに多角ポリゴンが含まれている場合、マテリアルのカラーやテクスチャが欠落してしまう場合があります。
対処法:
多角ポリゴンを三角ポリゴンへ変換してからfbxへ書き出してください。
ケース10:[共通] ソフトウェア独自のマテリアルを使用している
お使いのソフトウェア特有の特殊マテリアル(他社製品と互換性のない独自のシェーダー等)を使用している場合、色が正しく反映できない場合があります。
対処法:
ソフトウェア特有のマテリアルは使用せず、汎用性のあるスタンダードなマテリアルを使用してください。
ケース11:[テクスチャ] テクスチャ画像が埋め込まれておらず外部参照になっている
テクスチャを反映させるにはコンバートするファイルにテクスチャ画像を埋め込み、内包させておく必要があります。
テクスチャ画像を外部参照している場合は反映できないのでご注意ください。
対処法:
データ作成に使用しているソフトウェアから書き出す際にテクスチャ画像を内包させる設定にして保存してください。
※テクスチャ画像のファイル形式は jpg / png に対応しています。
※fbxファイルを使用しており、かつ使用しているソフトウェアにfbxファイル内にテクスチャを内包させる設定がない場合は、オートデスクのツール「FBX Converter」を使うことでテクスチャ画像を内包出来ます(Version 7.4 (2015) 以前のfbxファイルに限ります)。
ケース12:[テクスチャ] テクスチャ画像に tiff、bmp、gif ファイルを使用している
テクスチャ用の画像形式はjpg、pngをサポートしています。
tiff、bmp、gif等のテクスチャを使用しますと以下のように正しく表示されない場合があります。
※前面のjpg及び右面のpngは表示されているが上面のtiffテクスチャは?マークとなっている
対処法:
テクスチャを jpg または png へ置き換えてください。
※上記の状況の場合、ARマーカー位置設定ツールの3Dエディタに3Dモデルの反映が出来ないことがあります。詳しくはこちら「ARマーカー位置設定ツールの3Dエディタに3Dモデルの反映が出来ない」
ケース13:[テクスチャ] 3dsMaxでUVWのWの値を使用しテクスチャの向きを変更している
3dsMaxにてUVWのW(回転)の値を使用しテクスチャの向きを設定しているものをfbxへ書き出しmixpaceで変換すると、テクスチャの向きが正しく反映されません。
これは3dsMaxのWの項目がオートデスク製品特有のパラメーターとなっているためです。
そのためこの設定を行ったfbxのテクスチャを正しく反映できるのは3dsMaxやMaya等のオートデスク製品のみとなります。
オートデスク製品以外のソフトウェアやビューワー、サービスでfbxを読み込んだ場合はWのパラメーターを用いたテクスチャの回転は反映されません。
対処法:
・Wは使用せずUVのみで表現したUVマップを用いてください。
・Wは使用せずテクスチャ画像自体を回転させてください。