Q. ARマーカーで位置合わせをしても3Dモデルの表示位置が合わない、3Dモデルを操作していないのに動いてしまう、自分の移動に合わせて3Dモデルが追従してくるように見える
A. 以下の原因が考えられます。
ケース1:クライアントアプリの自己位置推定に失敗している
ケース2:3Dモデルの大きさが実寸でない
ケース3:床面に配置したつもりの3Dモデルが、実際よりも遠く離れた位置に配置されてしまっている
ケース1:クライアントアプリの自己位置推定に失敗している
デバイスの取り回し方や環境によっては、デバイスの自己位置推定に失敗していることが考えられます。
詳しくは「HoloLens 2 / iPadアプリのベストプラクティス」をご参照ください。
ケース2:3Dモデルの大きさが実寸でない
重畳している現実のオブジェクトと3Dモデルの寸法が合っていない可能性があります。コンバートする前に3Dモデルのサイズが実寸大であることをデータを制作したソフトウェアにてお確かめください。
また、3Dモデルのサイズが実寸大であっても、コンバート時に大きさが変わってしまう場合もあります。詳しくは「3Dモデルのスケールが正しくない」をご参照ください。
ケース3:床面に配置したつもりの3Dモデルが、実際よりも遠く離れた位置に配置されてしまっている
床面に配置したつもりの3Dモデルが、実際よりも遠く離れた位置に配置されてしまっている場合、デバイスを動かすとついてくるように見える場合があります。
これは、一見近くにあるように見える3Dモデルが遠くにあると、遠くにあるものは運動視差によって移動量が小さく見えるため、デバイスの動きに合わせて追従して見えてしまうことによります。
<確認方法>
デバイスを床面の高さまで下し、カメラを水平方向に向けてください。
このとき、3Dモデルが正面に見えなくなった場合、3Dモデルが想定している床面の高さより低い位置にあると考えられます。
3Dモデルを床面に接地するよう正しい高さに設置してください。
<対処法>3Dモデルを床面上に配置してください。
- iPadアプリの場合は影モードをONにすることで床面より下に行ってしまっている部分を非表示にすることが出来ます。詳しくはこちら「活用事例 - ARで3Dモデルを表示する際の現実オブジェクトとの前後関係表現-1. 影機能を使った水平面との重なり表現(iPad版のみ)」をご参照の上、影モードをONにした状態で3Dモデル全体が表示されるよう、正しい高さに設置してください。
- 基本ARマーカーを床面に設置し、基準点が [ 底面中央 ]に設定した状態で3Dモデルを表示させてください。
基準点を「底面中央」に設定した状態で基本ARマーカーを読み取ると、3Dモデルの底面中央部分が基本ARマーカーの中心に配置されるため、基本ARマーカーが床面にあれば床より下へ潜り込んでしまうことを防げます。[ 設計原点 ]
基準点が [ 底面中央 ]
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