Q. 遠くに表示した3Dモデルが実際の対象物より小さく見える。 / 近くに表示させた3Dモデルは等倍で位置合わせが出来ているのに、遠い3Dモデルが手前に小さくなって見える。
A.表示している場所に傾斜があり、3Dモデルが地面より地下に沈んで表示されているいる可能性があります。
傾斜している場所でAR表示する場合は、なるべく3Dモデルの近くで位置を合わせて表示してください。
遠距離から確認する必要がある場合は、現地の傾斜も反映された正確な3Dモデルをご用意ください。
<解説>
図のように地表面が傾斜している等、観測点と対象物の地表面に高低差がある場合。
対象物が地表面に沿って50m先にあるのに対して、AR表示している3Dモデルは水平方向に50m先に表示されるため、対象物よりも奥に3Dモデルが表示されることになります。
この時、観測者から正面に見ると、3Dモデルが「①対象物よりも遠くに表示される」、「②地表面よりも地下に表示される」ことに加え、「③実物の対象物よりもAR表示した3Dモデルは手前に表示される」ため、実際よりも小さく手前にあるように見えてしまいます。
(ARは実空間の景色に対して後からCGを合成するという仕組み上、配置した3Dモデルよりも手前に現実の物体があった場合、CGの3Dモデルはこの物体に隠れずに手前に描画されます。)
これは、傾斜がわずかであっても起こり、表示した3Dモデルが観測点から遠方であればあるほど影響が大きくなります。
なお、数メートル規模で位置やサイズが合わない場合は、地表面に数m単位で高低差があるか、位置合わせの設定が正しくない可能性があります。(例えば、ARマーカーと対象物の相対距離の現実と設定値が一致していない/モデルが回転しているため手前は位置が合っても遠くの位置が合わない等)
なるべく3Dモデルの近くで位置合わせを行い、ステップ操作機能などで微調整を行ってください。