公開日: 2025-02-27
帝人ファーマ株式会社様では、大型医療機器を持ち込むことが難しい、医療機関での説明会やセミナー、講演会などでの展示で、機器の紹介にmixpaceをご活用いただいています。その活用の目的や効果について、脳神経事業推進班の松崎大河様にお話を伺いました。
キーワード:大型医療機器展示、コスト削減、スペース有効活用、臨場感
【mixpaceを活用しようと思ったきっかけ】
大型医療機器の説明業務において、3Dモデルを簡単に現実空間に投影するAR(Argument Reality)技術を活用する新たなアプローチを導入しました。
従来の医療機関での説明会、弊社主催/共催でのセミナーや講演会では、大型医療機器を実際に持ち込むことが難しく、スライドやパンフレットの画像を用いて説明していました。しかし、これでは機器の大きさや治療のイメージを伝えるのが難しいため、質疑応答や意見交換も限られていました。
また、学会の場でも、機器を持ち込んで展示することはありましたが、運搬や設置、動作点検などに多大なコストと時間がかかるため、多くの場合はスライドやパンフレットでの紹介に留まっていました。
そのような場面で、mixpaceを活用した新しい技術が、医療機器のプレゼンテーションに新たな視点を提供しています。この技術では、実寸大の3Dモデルを現実世界の風景に投影し、バーチャルな医療機器を実際に目の前にあるかのように表示することができます。
この体験により、初めて会う医療者との距離が一気に縮まり、興味を引きつけることができます。機器の概略を説明する際には、医療機関に設置する際の具体的なイメージや、患者さんに治療する場面をリアルに想像してもらえるようになりました。
さらに、周囲の人々もこの技術を体験したくなり、結果として活発な質疑応答や意見交換の機会が増えました。この新しいアプローチは、医療機器の理解を深めることに大いに役立っています。
【活用方法、活用した所感・効果】
限られた予算の中でセミナーや講演会を開催しているため、これまで実際の医療機器を持ち込んで展示することはありませんでした。しかし、会の開始前の待ち時間や終了後の時間を利用して、会場の空間に投影された3Dモデルを見る体験時間を設けることで、新たなアプローチを試みています。
まずは、iPadで会場の空間に投影された3Dモデルを見てもらい、機器の概略を説明し、参加者の興味を引きます。その後、HoloLens 2を装着してもらい、あたかも目の前の空間に実寸大の機器が設置されているかのような体験を提供します。これにより、機器の大きさや治療のイメージを直感的に理解してもらうことができます。体験後には、医療機器に関する活発な質疑応答や意見交換が行われ、セミナーや講演会の内容をより深く理解する機会となっています。
学会会場ではまだ活用していませんが、予算やスペースの制約がある場合でも、3Dモデルを活用することで多くの方に医療機器のイメージを持ってもらえると考えています。
医療機関での説明会でも、大型医療機器を持ち込むことが現実的ではない為、これまではスライドやパンフレットの写真を見せるだけでした。そこで、説明会後に会議室内に投影した3Dモデルを体験してもらう時間を設けることで、質疑応答や意見交換が活発に行われ、有意義な時間を提供できていると考えています。
Meta Quest 3、Meta Quest 3Sのデモンストレーションを行う機会をいただきました。これまでHoloLens 2は、ある程度操作に熟練しないと機器のセッティングに時間がかかっていました。そのため、限られた時間で営業担当者が医療機関でデモンストレーションを行うには不向きでした。しかし、Meta Quest 3/3SはiPadと同程度の操作性でセッティングができ、3Dモデルの移動操作も容易に行えるため、非常に使いやすいデバイスだと感じました。
また、Meta Quest 3/3S版mixpaceアプリでは、オクルージョンという機能が利用できます。Meta Quest 3/3Sによって認識された現実空間の物体とAR表示した3Dモデルが重なったとき、干渉部分が赤く表示されます。これにより、装置の設置場所を確認する際にドアや机などに干渉していないかを視覚的に判定でき、設置場所の確定がさらに簡便になりました。
【今後のAR技術とmixpaceに期待するところ】
現在、mixpaceでは静止した3Dモデルのみを投影することができますが、将来的には触覚や音声が再現でき、実物の医療機器と同じように稼働部やディスプレイの操作が再現できるようになることを期待しています。これにより、医療機器の理解がさらに深まり、どのような機器なのかをよりリアルに体験できるようになります。
特に操作トレーニングが必要な医療機器においては、設置後に行っていたトレーニングを設置前に実施することが可能となり、治療開始までの時間を短縮することが期待されます。医療機器の法規制を踏まえた上で、これらの技術が実現することを望んでいます。
また、HoloLens 2のようなスマートデバイスが、サングラスのように軽量で簡単に装脱着、操作できるようになればより手軽に多くの人が体験できると思いますので、ハードウエアの技術進歩も期待しています。
mixpaceチームより
本記事の作成にあたり、詳細な検証事例をご提供いただきました帝人ファーマ株式会社 松崎様に改めて感謝申し上げます。頂戴したフィードバックを活かし、さらなる品質向上やよりご活用いただける機能開発に努めてまいります。
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