公開日: 2022-06-08
日本国土開発株式会社様では橋梁下部工工事の施工管理における鉄筋の出来形確認や組立ガイダンス、事前の作業打合せにmixpaceをご活用いただきました。その活用の目的や効果について、土木事業本部 EPC室 エンジニアリンググループ グループリーダー 藤盛様、大阪支店 土木部長 高橋様、大阪支店 事業管理グループ 田野井様にお話を伺い、動画にまとめました。
キーワード:BIM / CIM、設計レビュー、出来形確認、生産性向上、属性情報表示
【mixpace導入の目的】
CIMデータを活用した作業打合せや鉄筋組立ガイダンス、鉄筋出来形確認を実施するため、簡単に3DデータをAR / MR表示することができるmixpaceを導入しました。
【活用方法、活用した所感・効果】
・AR / MR表示でCIMデータを三次元的に確認し互いの勘違いを事前に防ぐ
事務所では、AR / MR表示したCIMデータをプロジェクターで共有し、鉄筋の組み立て順序とその日に確認できる鉄筋番号を確認しました。2次元の図面ではわかりにくい部分も3次元データで確認することで勘違いの防止や効率化に貢献できました。
現場では、CIMデータを現実と重ねてAR / MR表示させ、鉄筋の位置、鉄筋記号、鉄筋径の確認を行いました。従来の二次元の図面を用いるよりも短時間で打合せや確認が可能となり、見間違えが発生しやすかった部分の防止にも役立ちました。
写真-プロジェクターを通じて鉄筋のCIMデータをAR / MR表示させている様子
・属性情報表示機能により鉄筋の読み間違いを防止
組み立て中の鉄筋に鉄筋番号や径の情報が入ったCIMデータを「位置指定ARマーカー機能」を用いて重ね合わせてAR / MR表示させました。「属性情報表示機能」により鉄筋の番号や径を確認することができるので読み間違いの防止に役立ちました。
特に新入社員など図面に見方が不慣れな社員でも、「簡単に鉄筋が組み上がるとどのような形になるのかわかり、イメージが湧く」と好評でした。
写真-鉄筋番号と径を属性情報表示機能により確認している様子
【今後の活用と期待】
mixpaceを使ったAR / MR表示は小学生の社会科見学でも大変好評でした。現実と仮想現実を同時に表示させることにより、どのようなものが出来上がるのかを直感的に体験できるAR /MR表示は子供たちや未経験者にも土木工事の施工がわかりやすく楽しいと感じることができるようです。この技術が広まり、建設業を目指す学生が一人でも増えればよいと期待しています。
mixpaceチームより
本記事の作成にあたり、詳細な活用事例をご提供いただきました日本国土開発株式会社 藤森様、高橋様、田野井様に改めて感謝申し上げます。
日本国土開発株式会社様でのmixpaceの活用事例は「建築ITワールド」にも掲載されました。
「LOD400のCIMモデルで橋梁下部工の施工管理! MRやAIによる配筋検査で建設DXを実感(日本国土開発)」
建築ITワールド 2021年9月22日
(https://ken-it.world/success/2021/09/construction-dx-in-jdc-corp.html)
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